アウトプット実践の3つのポイント

前回までの記事で「アウトプットは身体を使う」ことが大切だということをご紹介しました。

この記事ではさらに踏み込んで、アウトプットを実践するときに押さえておくべき3つのポイントを紹介します。

3つのポイントでアウトプットをより効果的に、そして具体的なやり方をイメージできると思います。

ポイント1.2週間で3回使う

インプットした知識や情報は2週間のうちに3回以上使うようにしましょう。

人間の脳というのは、重要な情報を残してそうでないものは忘れるようにできているといいます。

そして、重要かそうでないかを判断するのが「何回も使われる情報か?」ということです。

何回も使われる情報というのは、脳が重要な情報だと認識するために長期保存領域に保存しようとすると言われています。

もうちょっと詳しく解説すると、まず脳に入力された情報というのは海馬という場所に一旦仮保存されます。

この海馬に仮保存されている期間が2~4週間程度だと言われています。

そして仮保存期間中に何度もその情報が使われると、脳はその情報を重要だと判断して、長期保存領域である側頭葉に移動し、忘れづらくなるのです。

なので、アウトプットの目安としたらインプットしてから2週間のうちに3回以上その情報使う(=話したり、書いたりすること)とその知識や情報が定着しやすくなると言われています。

ポイント2.インプットとアウトプットを対で行う

アウトプットはもちろん大事なのですが、最初にインプットしないとアウトプットできません。

インプット行い、それをアウトプットする。

そして新たにインプットしたら、それをアウトプットする。

それを繰り返して行きます。

多くの人は、アウトプットに慣れていません。
そこでインプットをしたらアウトプットする事を習慣づけるのです。

しかし、いきなりアウトプットをしろと言われても、なかなかできることではありません。

例えば、読んだ本を要約するの非常に良いアウトプットと言えます。大事な事を拾い出し、自分の言葉でまとめる事は、内容の本質的な理解し自分のものにしたと言ってよいと思います。
ただし慣れていないと非常に時間がかかると思います。そのうち面倒になってやらなくなってしまうでしょう。

そこで小さなアウトプットはいかがでしょうか。

小さなアウトプット1.書出し

まず小さなインプット行い、それを小さなアウトプットする。

そしてまた小さなインプットしたら、それを小さなアウトプットする。

それを繰り返すのです。

いくつか具体例を挙げます。

心に残った事に書出し
1冊の本の中で一番心に残った事を書き出します。

ノウハウ本だったら、自分にとって役に立つ知識や覚えておきたいこと

小説だったら、マネしたい主人公の名セリフ。

小さなインプットに対して小さなアウトプットを繰り返して行くことが、アウトプットを習慣化するコツです。

小さなアウトプット2.実践

特にノウハウ本を読んだ後、実践してみるのは超お勧めです。

例えは、「肩こり首コリどんとこい」(妄想タイトル)という本があったとします。

まずは最初の章で肩こりの理論的な仕組みが説明されていて、次の章で肩こり解消体操が紹介されていたとします。

肩こりの仕組みが分かっただけでは肩こりは解消しません。

本にかかれている体操をしてみましょう。

実際に体操することでどの筋肉に効いているか分かります。

こうする事で、肩こりの仕組みが身をもって理解でき、肩こり解消のオマケまでついてきます。

ここまでくるとアウトプットが俄然楽しくなってきます。そして学習効率も上がっていくのです。

ポイント3.インプットとアウトプットの比率

ここまででお話ししたようにアウトプットが学習にとって非常に有効な手段である事をお話ししました。

でもインプットとアウトプットはセットで行うと成長も早いんですよ。

そしてインプットとアウトプットを繰り返して行くと、螺旋階段を上るように少しずつ少しずつ成長していくことが出来ます。

この緩やかな成長が確実に学習が身につく秘訣の1つなのです。

では、インプットとアウトプットの割合はどの程度が最適なのでしょう。

前章ではアウトプットの有効性をお話ししました。といってもインプットをしなければアウトプットするものもありませんよね。

かといってインプットだけでは中々記憶の定着は難しいということは皆さん体験されているのではないでしょうか。

ではインプットとアウトプットは、どのくらいの割合で実施するのが良いのでしょうか?

インプットとアウトプットは3:7が良いとされています。

だいたい、本を読んだだけでわかった気になってしまう人が多いので、ほとんどの人がインプット過剰なのです。

情報にあふれている現代では、多くの情報から正しい情報を取捨選択しなければなりません。

その判断には「アウトプットして腹落ちしたか」と自分に問いかけると良いと思います。

そして比率は3:7なのでインプットの倍くらいのアウトプットに時間をかけると記憶の定着がよくなるんですね。

ドラゴン桜では教科書や参考書を読まずに、問題集を解かせる極端な方法が出てきましたが、それくらいの気持ちでいると3:7のバランスがとれそうです。

まとめ

アウトプット実践の3つのポイント

ポイント1.2週間で3回使う。
ポイント2.インプットとアウトプットを対で行う。
ポイント3.インプットとアウトプットの比率を3:7とする。

みなさんもこの3つのポイントを押さえて自分に必要な知識やスキルを効率よく習得していきましょう。

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